ラルタンについて

著書のご紹介

「子ども手当て」を前に、女たちは「産活」に動き出した…!

「婚・産・職」女の決めどき

2010年2月/大和書房



【目次】
はじめに
   ~「計算する女」ほど幸せになれる時代
第1章 これが「結婚」のキメどころ!
   ~婚期や相手の年収&格差婚は?
   「婚活疲れ」や煮え切らない彼をどうする?
第2章 これが「出産」のキメどころ!

   ~タイムリミットと「2人目」の決断は?
   出産・育児でおカネや生活は?
第3章 これが「仕事」のキメどころ!
   ~結婚・出産で、辞める?続ける?
   専業主婦と働くママのリアルは?

一昨年巻き起こった、「婚活ブーム」。
現実には、プロポーズしたがらない「草食系男子」の増加や、不況による男性の年収の伸び悩みによって、なかなか成婚には至らない。
ただ昨年、民主党政権が誕生したことで、母子加算の復活や「子ども手当」の支給、待機児童の解消など、時代は「産みどき」に入りました。
婚・産・職、3つ揃った「トリプル婚」も夢でない今、そのすべてを諦めまいと、女性たちが動く「産活」「職育」とは…?


産みそびれが多かった「バブル世代」の教訓を活かせ!

昨年の流行語にもなった、「草食系男子」。
その対比で、20~30代の女子は「肉食系女子」と呼ばれることも多いこのごろ。ですが牛窪は、シティリビング(大阪)の「婚活部」などのお手伝いをさせていただく中で、

「女子も、多くは肉食じゃない。 “婚欲(結婚への意欲)”はあっても、本気で「狩りに出よう」とする女性は、ほんの一部」と感じていました。

子どもについても、「産んでみたい」と話す女性が大多数。でも実際は、日々の趣味や仕事に流されて、婚期や産期が先送りされていく。ふと気づけば、アッという間に35歳……。

「このままでは、産みそびれや働きそびれが多かった、私たちバブル世代の二の舞になってしまう!」。それが、牛窪の危機感でした。


“計算できる女”ほど、幸せになれる時代

女性は、長い時間をかけて「結婚しない自由」や「産まない自由」をつかみ取りました。
結婚・出産を「勝ち・負け」で語るのは、絶対におかしい。それが牛窪の持論です。

ただ一方で、20~30代女性の8割以上はやっぱり「結婚したい」「子どもも産みたい」と言う。ならば、婚期・産期を「いつかそのうちに」と漠然と捉えていてはダメ……。

「仕事と同じように、「いつまでにこうしたい」、「そのためにはこうしよう」と具体的な目標を設定し、そのために最善の努力を尽くす。

その際、結婚・出産・仕事をバラバラに考えず、「結婚・出産したら仕事はこうしたい」と、3つ一緒に“計算”を働かせるのが大事。

だっていまや、婚・産・職、3つ揃った「トリプル婚」が手に入る時代だから……!」(牛窪)


産活・職育で「トリプル婚」を叶えよう

一部20代女性の間では、ここ数年で「専業主婦」願望が高まっているのも事実。
ですが本書でもご紹介しているように、「今後専業主婦になれる女性は、たった“1割”しかいない」と言われます。

ならば、結婚・出産だけに気をとられて「なんとなく」仕事を辞めるのは、絶対にもったいない。
出産前から、「産んでどう働くか」「仕事をどう発展させるか」と、職を育む「職育」の視点で、計画的にその先の仕事を育てていくのがいい。

出産(子づくり)も同じ。35歳を過ぎると、妊娠確率は格段に落ちる。本気で出産したいなら、 やはり「○歳まで」と産期を設定し、セルフケアや子作りプランニング(「産活」)に努めて欲しい。

「結果はどうあれ、自分で目標を決めて動けば、必ず大事なものが見えるはず」と、牛窪は言います。


本書の最後で、牛窪は「ポーラスター(北極星)」という言葉をご紹介しました。
今回取材させていただいた、たくさんの20~30代女性。その一人ひとりが、婚・産・職について様々な葛藤を続けるなかで、「これだけは大事にしたい」という、ブレない夢=ポーラスターに出逢っていた……。
彼女達の実話は、本書の編集もデザイナーも涙した、感動ストーリーばかりです。